6.0.4は旧版という理由だけで一律に除外できません。算定目的、活動年度、排出源、単位から適用係数を確認し、2023年度(民国112年度)の例外と軽油データの整理例を解説します。
読後にまず確認すること まだ調査段階なら、まず取り組むべきなのがレポート作成、カーボンインベントリ、同業開示の参照、ソフトウェア選定のどれかを確認しましょう。
目次
Sustaihub(永訊智庫)のポイント
- 台湾環境部の2024年(民国113年)6月6日付解釈通知は、2023年(民国112年)の排出量の算定に使用する関連係数に6.0.4版を採用するよう定めています。この年度別の規定を「旧版はすべて使えない」と解釈してはいけません。
- 他の年度は、当該年度に適用される管理規則、解釈通知、係数の説明に基づいて確認します。自主的な算定でも採用基準と委託条件を確認し、版の選択理由を残します。
- 2026年に公表されたからといって、すべての項目が2026年の活動量データに適用されるとは限りません。燃料の発熱量、電力係数、その他の排出係数では更新方法が異なる場合もあります。
- 過年度を再計算する際は、再計算の要件と当時の根拠に従い、今日ダウンロードした数値ですべての年度を上書きしないでください。同じ軽油でも、固定燃焼と移動燃焼で係数を分けて選びます。
Sustaihubが台湾証券取引所(TWSE、證交所)と台北取引所(TPEx、櫃買中心)のESG情報開示オープンデータ(2025年データ、TWSE・TPEx上場企業1,962社。各社のレポートはSustaihub サステナビリティレポートデータベースで閲覧できます)を整理したところ、97.1%がスコープ1排出量を開示済みでした(排出量が0を超える場合を開示済みとしています)。係数の版の選択と再計算の記録は、公表済みのこれらの数値を明確に説明できるかどうかに関わります。Sustaihubが2025年度(民国114年度)のTWSE・TPEx上場企業1,965社のESGデジタルプラットフォーム申告データで検算したところ、検算可能な1,778社のうち652社(36.7%)は、申告した排出原単位をプラットフォーム上のスコープ1・2排出量と同年度の連結売上高から再計算できませんでした(差が20%超)。差は境界、分母、単位の定義の違いによる可能性があり、申告の誤りを意味するものではありません。
本記事は2026年10月6日に更新しました。6.0.4の過年度向けの位置付けを明示し、現行の公表係数への参照先を追加しています。
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この記事が開示、カーボンインベントリ、レポート準備に関わる場合は、システムやデータベースで同業他社の進め方を確認できます。
旧版(6.0.4)は過年度の報告に使用します。本記事は過年度の係数の適用に関する説明を残しています。最新の公表資料と年度の確認については、2026年公表の温室効果ガス排出係数と適用年度をご覧ください。過年度は当時の規定に従って選ぶ必要があり、例えば2023年(民国112年)の排出量には6.0.4が適用されます。詳しくは、台湾環境部(Ministry of Environment)の2024年(民国113年)6月6日付解釈通知をご覧ください。
6.0.4はまだ使えるか?まず算定対象の年度を確認
係数を選ぶ前に、算定目的、適用規範、活動量データの年度を整理します。環境部の2024年(民国113年)の解釈通知は、2023年(民国112年)の温室効果ガス排出量の算定に使用する関連係数に6.0.4版を採用するよう明記しています。この年度別の規定を「旧版はすべて使えない」と読み替えてはいけません。
他の年度は、当該年度に適用される管理規則、解釈通知、係数の説明に基づいて確認する必要があります。自主的な算定でも、採用基準と委託条件を先に確認し、版の選択理由を残すべきです。参照先:台湾環境部(Ministry of Environment)の2024年(民国113年)6月6日付解釈通知をご覧ください。
公表日と活動量データの年度は別々の項目
2026年に公表されたからといって、すべての項目が2026年の活動量データに適用されるとは限りません。燃料の発熱量、電力係数、その他の排出係数では、更新方法が異なる場合もあります。過年度を再計算する際は、再計算の要件と当時の根拠を確認し、今日ダウンロードした数値ですべての年度を上書きしないでください。
具体的な確認手順は、公表係数の年度と単位の確認をご覧ください。
確認例:同じ軽油でも、設備を分けてから排出量を算定
年間データに「固定式発電機の軽油1,000リットル」と「社用車の軽油1,000リットル」があるとします。これは項目整理の例であり、実際の排出結果ではありません。2件のデータを固定燃焼と移動燃焼に分け、それぞれに適用されるガス別係数を選びます。燃料が同じという理由だけで係数の行全体を共用してはいけません。
- 活動量データ:年度、設備、燃料、数量、元の単位を記録し、払出記録や請求書を添付する。
- 係数の根拠:資料名、公表日、適用年度、排出源の分類、表の該当行を保存する。
- 単位の確認:係数の単位がkgガス/リットルならリットルを直接掛けられる。熱量単位当たりの場合は、先に整合する発熱量と換算関係を使用する。
- 結果の再確認:ガス別に算定した後、採用した方法が求めるGWPでCO₂eに換算し、丸める前の数値と確認記録を残す。
活動量データ、係数、証憑をまとめて整理する
インベントリ業務は、まず上記の項目で一覧を作ることから始められます。年度データの継続利用、テンプレートのアップロード、計算業務を一元管理したい場合は、DCarbonでインベントリデータと係数を整理する方法をご覧いただき、自社の算定年度、排出源、データ形式に応じて適用方法を確認してください。
データ確認日:2026年9月8日。係数の分類と単位は、環境部の公表排出係数と項目別説明(PDF)をご覧ください。
よくある質問
すべて見る6.0.4版はまだ使用できるか?
まず算定目的と活動年度を確認します。環境部の2024年(民国113年)の解釈通知は、2023年(民国112年)の排出量の算定に使用する関連係数に6.0.4を採用するよう明記しています。他の年度は、それぞれの適用規範と係数の説明に基づいて確認します。
2026年の公表資料は2026年の活動量データに適用するという意味か?
必ずしもそうではありません。プラットフォームが2026年2月10日に掲載したのは2025年度(民国114年度)の燃料発熱量です。民国114年は2025年に相当します。公表日とデータの年度は分けて記録する必要があります。
軽油のデータは算定前に何を確認すべきか?
固定燃焼と移動燃焼を区別し、ガスの種類、活動量データの単位、発熱量、係数の出典を1つずつ確認したうえで、採用した方法に従って算定と再確認を行います。
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